田島工業株式会社

技術情報

お問い合わせ

技術情報

コンプレッサーの選定、基礎

コンプレッサーとは別名「空気圧縮機」とも呼び、その名の通り空気を圧縮し、空気圧を利用するための機械です。
作り出された圧縮空気は動力源として各種の空気圧利用機器に使用されます。空気圧利用機器は用途によって必要な圧力や空気量、エアーの品質などが異なるため、さまざまな種類があります。
用途に見合った圧縮機(構造)、吐出し空気量、圧力、出力等を考えましょう。
〇圧縮機(構造):容積型のコンプレッサーは「スクロール」「レシプロ」「スクリュー」に分類されます。使用条件や必要空気量に応じた構造の選定が重要です。
〇吐出し空気量:単位時間あたりに作り出す圧縮空気の量を大気圧の状態に換算した値を「吐出し空気量」と呼んでいます。一般的には「L/min」や「m³/min」の単位を用います。
〇圧力:一般的なのはゲージ圧力で、日立のコンプレッサーもゲージ圧力での表記となっています。最高の圧力は、0.7~0.9MPaのものが一般的で、中には1.0MPa以上まで圧縮できる「中圧」と呼ばれるコンプレッサーもあります。お使いの設備に必要な圧力を上回るコンプレッサーの選定が必要です。
〇出力:コンプレッサーはモーターの力で空気を圧縮します。
モーターの出力(kW)が大きいほど、コンプレッサーから吐き出す空気の量が増えます。日立のコンプレッサーは0.2kWから780kWまで、幅広いラインアップがあります。
〇給油式とオイルフリー:コンプレッサーには潤滑油を使う給油式と使用しない(もしくは潤滑油が圧縮室内に入らない構造になっている)オイルフリーの2種類があります。 必要なエアーの品質によってどちらのタイプが良いか選びましょう。
〇インバーターと一定速:コンプレッサーを効率よく使用することで省エネを図ることが可能です。用途に合った制御方式を選定することが重要です。

周辺機器・設置工事

設置環境や用途などに合わせて、周辺機器について紹介します。
空気槽:省エネ効果の向上と安定利用に最適。圧力変動を抑え省エネ効率を向上させる
冷凍式ドライヤー:圧縮空気内の素分を除湿し、空気品質を向上させる
ヒートレスドライヤー:冷凍式ドライヤーよりも更に圧縮空気内の水分を除湿し空気品質を向上させる
ラインフィルター:圧縮空気中の固形物や油分、臭気の除去に最低
台数制御盤:複数台の圧縮機の運転制御を行い、スケジュール設定や圧力設定が可能で、省エネ、省力化が図れる

メンテナンス・省エネ

定期点検、メンテナンスの実施により、お客さ機械の経年劣化への対応、維持費削減、事故防止に貢献します。
突発事故を未然に防いで設備の経年劣化をカバーし、大切な設備を長く安全にお使いいただくためには、定期的な保守点検やオーバーホールが欠かせません。
メーカーによるライセンス制度があり、ライセンスを持った作業員が点検、メンテナンスを実施します。点検、オーバーホールを行い、安全に長く利用できる状態をつくれるサポートを致します。


点検の目安:日立油冷式スクリュー圧縮機OSPの場合
点検:半年・年次
オーバーホール:8年
リニューアル:16年

 

点検の目安:日立油冷式スクリュー圧縮機DSPの場合
点検:半年・年次
オーバーホール:6年
リニューアル:12年

安全・関連法規

空気圧縮機に関わる法規には、次のものがあります。
 圧縮機を使用する場合、各機種によって法律の規制をうけます。
該当する各種法規の手続き各法規において規制をうける圧縮機の機種はメーカー別ページを参照ください。
https://www.hitachi-ies.co.jp/products/cmp/houki/houki01.html
「法規に関しての一覧」は下記です。
https://www.hitachi-ies.co.jp/products/cmp/houki/index.html

  • ボイラー及び圧力容器安全規則について (昭和47年労働省令 第33号)
  • 圧力容器構造規格について (平成15年厚生労働省告示 第196号)
  • 高気圧作業安全衛生規則について (昭和47年労働省令 第40号)
  • 高圧ガス保安法 (昭和26年法律 第204号)
  • 電気用品安全法 (昭和36年法律 第234号)
  • 電気設備に関する技術基準を定める省令 (平成9年通商産業省令 第52号)
  • 騒音規制法 (昭和43年法律 第98号)
  • 振動規制法 (昭和51年法律 第64号)
  • 水質汚濁防止法 (昭和45年法律 第138号)

当店でご利用いただける電子決済のご案内

下記よりお選びいただけます。